2018.06.15
「ア+エ」「ブ」「ク」「ドゥ」…、と言えるようになった人に、「英単語のおぼえかた」の第二段階について説明します。
第二段階 アルファベット1文字が読めるようにする
順番に言うのではなく、ランダムに出されたアルファベット1文字を見て、即座に「ふ」とか「プ」というように読めるようにします。
この学習で最も効果を発揮するのが、前回作成した「単語カード」です。表にアルファベットが、裏に読み方がカタカナで書いてあります。このカードをいったんリングから外して、ランダムに並べかえます。そして、アルファベットを見て、裏のカタカナを言えるか確認します。
言えなかった場合は、アルファベットの面の隅に星印などチェックを入れます。次も読めなかったら、印を増やします。そうすると、自分が読みにくいアルファベットのカードには、チェックがたくさん入って、どれが自分にとって重要か、一目瞭然です。
言えるようになったら、再びカードを並べかえます。そうして、同じ練習を繰り返します。
この段階で生徒が疑問に思う可能性のあること
「c」は「ス」と読むのではないですか、という疑問が考えられます。たとえば「city」は「キティ」ではなく「シティ」ですからね。
また、「c」「k」「q」は全部同じ「ク」という発音なので、いつどれを使ったらいいのだろう?と迷うこともあります。アルファベットは26文字しかないのに、そのうち3つに同じ発音にあてるとは、なんて効率の悪いことだろうと思うかもしれません。
さらには「ck」も「ch」も同じく「ク」と発音するので、さらに混乱に拍車がかかります。
そのように疑問に思う気持ちはよくわかります。そもそもの原因は、英語を使う上で基本になる単語に、発音とつづりのルールの例外になっているものが極めて多いことにあります。
例外なのに、「私は」「あなたは」「です」などのように、基本になる単語ですから、学習の最初の段階で習うことになります。例外から学習を始める、というやり方は、英語の学習以外ではまずありえない方法ではないでしょうか。
特殊なものから習うから、他のほとんどの単語に共通しているルールがなかなか見えてこない。見えてこないからあせる、混乱する。それで単語が覚えられなくなるのです。
今の段階で浮かんでくる疑問はあると思いますが、その気持ちはいったん横に置いて、まず「ア+エ」「ブ」「ク」「ドゥ」…と言えるようにしてください。今感じているその疑問は、後ほど解決します。